腹筋の構成
錐体筋
錐体筋(すいたいきん)は非常に馴染みの薄い筋肉なのでピンとくる方はあまり多くないかと思います。一般的に腹筋とは、腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋の4つを指す事が多いのですが、実は分類として腹腔の前壁をつくる前腹筋、側壁を作る側腹筋、後壁を作る後腹筋の3つにわけることもでき、錐体筋は前腹筋に分類されます。
腹腔とは横隔膜や腹壁に囲まれた空間で胃や肝臓などの内臓がおさまっている場所です。
前腹筋には錐体筋の他に腹直筋があり、側腹筋は外腹斜筋と内腹斜筋と腹横筋、後腹筋は腰方形筋と大腰筋と小腰筋と腸骨筋があります。
しかし、後腹筋は腹部というよりも股関節や腰部の筋としての認識が大きく、そのため腹筋という分類には通常は含まない事が多いようです。
そして先に述べた通り、一般的な腹筋には錐体筋は含まれていないのですが医学的には前腹筋である腹直筋と合わせて錐体筋も腹筋に含まれます。錐体筋は恥骨上部にある小さな三角形の扁平筋で腹直筋を補佐する役割と白線を緊張させる作用があります。
白線とは腹直筋に縦に伸びている紐状の結合組織で、この白線により腹直筋に縦の線が入ったように見えます。その白線の下端に付いているのが錐体筋です。
とても小さな筋肉である上に腹直筋と混同しやすく、触診でもその部分の確認が困難な筋肉です。しかし、腹直筋と同じく自分の意志で収縮と緊張をさせることのできる骨格筋でもあり、お腹をへこませて白線を緊張させることでこの筋肉の作用を確認する事ができます。