腹筋が衰えると
尿失禁
尿失禁の悩みは男性よりも女性に多いようです。女性は男性よりも尿道が短いというのが大きな要因といわれていますが、女性の筋力が男性に比べて弱いというのも要因のひとつです。20歳~60歳代の女性のうち36%もの人が尿失禁を経験しているというデータもあり、誰にでも起こり得るやっかいな問題です。
腹筋の関係してくる尿失禁は、膀胱に腹圧がかかる事による腹圧性尿失禁です。特徴として、くしゃみや咳、運動などによって腹圧がかかると尿失禁を起こします。膀胱や尿道の機能は正常で、頻尿でもなく、また就寝時など安静にしている時には起こりません。
しかし出産や加齢、肥満や運動不足などによって尿道括約筋や骨盤底筋が弱まってくると膀胱や尿道が下がってきてしまい、そこに腹圧がかかると圧力の逃げ場がなくなり、尿失禁が起こりやすくなります。
また、腹圧低下と腹筋の衰えは内臓を本来の場所より下げてしまい、それが骨盤底筋を弱める原因にもなります。
しかし、尿失禁になってしまった場合、すぐさま腹筋の強化をするのではなく骨盤底筋を強化する事の方が優先です。その理由は、腹筋に力を入れる事は尿失禁を予防するのではなく、むしろ排尿を促すからです。
しかし、衰えた骨盤底筋は腹筋のひとつである腹横筋と連動して動きますし、腹横筋の強化は腹圧を高めて内臓が下がるのを防ぐので、骨盤底筋を十分鍛えたら腹横筋を鍛える運動をすると予防につながります。
尿失禁の症状のないうちから鍛えておくと将来、尿失禁になる確率はぐっと下がりますので、健康なうちから日常的に運動を続けていく事が大切です。